書籍「人工知能はなぜ椅子に座れないのか」を読みました。
最近「AI」という言葉が飛び交っていますね。現在は第三次AIブームなのだとか。
非常に興味をそそられるタイトルですが、結論から言うとまぁまぁといったところでした。
端的に論旨を述べると、人工知能が万能であるという昨今の浮かれ方に釘を刺すといったところ。巷では2045年には人工知能が人間の知能を超える「シンギュラリティ」について喧伝されていますが、本書を読むと、物事はそんなに単純ではないということがよく分かりました。コンピューターの成り立ちから人工知能の発展と将来の展望を簡易に説明してくれています。
言いたいことは分かりますし納得なんですが、ちょっと繰り返しが多く冗長に思えました。また、一部では論理が飛躍しているところもあるように思えたり。私の理解力不足かもしれませんが、「場の哲学」のくだりなど、何度読んでも意味が通らない箇所も。とても興味深いタイトルに関わる説明についても、正直「なんじゃそりゃ」と思いました。当たり前じゃないかと思ったので。もっと面白いパラドックスが紹介されると思っていたので残念です。
まぁ、「弱い人工知能」と「強い人工知能」の違いが分かっただけでも収穫ですかね。私は「弱い人工知能」が高度になっていくのかなとイメージしていました。あくまで機械ですから、わざわざ人間と同じスペックを求めるのもなんだかなぁという気がします。

posted by Touchy at 00:00
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