2017年05月05日

せいぞろい へんないきもの

掲題の書籍を読みました。
あるカフェに置いてあり、一読して虜になったものです。
よく知られたものから、「本当にこんな生物いるの?」という驚きの生き物まで。多少なりともアカデミックな興味を持つ動物好きなら買って損は無い本だと思います。本書でも度々触れられていますが、進化の不思議に思いを馳せざるを得ません。面白おかしい文体で書かれてはいますが、生きとし生けるものに畏敬の念を持てる良書かと。あ、ヒルや寄生虫とかも若干出てきますので、虫とか苦手な人は買わない方がいいかもですが。


 
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2013年12月04日

感想:代替医療解剖

「代替医療解剖」を読みました。
鍼、カイロプラクティック、ホメオパシー、サプリメント、デトックスなど、巷に跋扈する代替医療と呼ばれるものの効果や危険性を科学的に公平な目で分析するというもので、非常に説得力があります。
例えば、デトックスの茶色い水は毒素などではなく、装置の金属の錆が主成分であるとか、ホメオパシーのレメディには有効成分(とされるもの)が1つの分子も入っていないこととか、淡々と事実を書いているのですが、とても分かりやすいです。

当然のことながら、(酷いものになると)霊感商法と同じレベルで人々を騙して大儲けしている代替医療産業に、段々と腹が立ってきます。しかし、読み終わる頃には少し考えが変わりました。
一部の政府や機関、大学などで代替医療を容認しているのは意図的なものではないかと勘ぐっています。それは、年々高騰する医療費の削減を狙ったものではないかと。重篤ではない患者がプラセボ効果の代替医療にかかるのは個人の勝手ですし、保険のかからない暴利の費用を払おうが経済効果という面ではプラスです。もっとうがった見方をすると、末期患者が代替医療を使えば速やかに逝去されるので高額な延命治療費が削減できる…。
上記はあくまで推測ですが、とにかく知識と批判力は大事だなと痛感した次第です。

作中にはDHMOのジョークが引用されています。ご存じない方は是非一読を。
いかに我々の判断が感情的で非論理的なものに騙されやすいかということを証明しています。
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2012年04月06日

AKIRA

akira-thumbnail2.png先日、Amazonで「AKIRA」のコミック版全6巻を大人買いしました。映画は昔から好きでDVDも持っているんですが、原作は値段が高いので躊躇して今に至っていました。で、読んでみて…。もう度肝を抜かれました。想像以上に素晴らしい。映画も素晴らしいですが、密度が映画の比じゃない。よくまぁ、こんなに盛り込んだなというぐらい色々描かれている。
あまりに面白くて、一気に読んでしまいました。そして、読み終わった後、アメコミの「ウォッチメン」を読み終えたときの恍惚とした脱力感と同じ感覚を味わいました。

もう一昔前といってもいい時代の作品なのに、これを超えるものってどれだけ作られたのか…。恐ろしい作品です。賞賛し切れない。
あんまり関係無いけど、巻末で手塚治虫先生に対する謝辞があるのも感動。
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2011年08月10日

海辺のカフカ

やはり理解不能度:★★☆☆☆

「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」に続き、「海辺のカフカ」を読みました。前者は私が読んだ村上春樹作品の中で唯一素晴らしいと思えた小説だったのですが、今回読んだ後者については、「ねじまき鳥クロニクル」や「1Q84」と同様に理解不能な内容でした。

物語の中盤に差し掛かった頃から「これは私が苦手なパターンだ」と嫌な予感を覚えたのですが、見事に的中した形です。一体何が私の肌に合わない原因なのか、分析しつつ読んでみました。
まず第一に、村上節とも言える奇想天外なストーリー。思い付きで書いてるんじゃないかと真剣に疑いたくなるような内容は興味深くはあるのですが、悪く言うと支離滅裂に見えてしまいます。
第二に、抽象的に過ぎる主題の多用。随所随所で使用する分には良いんでしょうが、今作では濫用され且つ冗長に感じられ、読み終わる頃にはそこに込められた意味を探すことに疲れ果ててしまいます(私の場合、結局どこへも着地せずに終わりましたが)。
第三に、著者独自の修辞や情景描写が自身の作品へのオマージュかのように複数の作品で使い回されていますが、その意図がイマイチ汲み取りにくく、単なるファンサービスのような俗っぽいものに見えること。

ハルキストの奥さん曰く、私は頭が固過ぎるとのことですが、確かにそうなのかもしれません。もっと柔軟に直感で色々と感じ取れる人や、普段から抽象的な概念を頭の中で扱っている方には向いているような気がします。

作中にプリンスが出てくるのはポイント高かったです(笑)
レディオヘッド等とともに、主人公が聴く音楽として描写されています。出てくる曲名を原文に忠実に表記すると「リトル・レッド・コーベット」と、「セクシー・マザーファッカー」。これは意図とかどうでもよく、とにかく嬉しいものです。

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2011年08月01日

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド

絶妙度:★★★★★

「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」を読みました。
奥さんが村上春樹ファンのため、うちには彼の著作が沢山あります。以前に「ねじまき鳥クロニクル」と「1Q84(Book2まで)」だけ読んだことがあるんですが、イマイチしっくりきませんでした。読んでいて面白いのですが、読了後にすべてがスッキリまとまらないというか…。あと特徴的な修辞も、少々わざとらしく思えたり。

しかし、今作については文句の付け所がありませんでした。
色彩豊かな修辞、奇想天外な展開、内省的な深み。読み終えた直後に「もう一度読みたい」と思った本は今作が初めてです。見事。



次は「海辺のカフカ」でも読んでみようと思います。
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2010年09月05日

Watchmen

「Watchmen」の原作邦訳版を読みました。
英語版は以前に買っていたんですが、あまりのボリュームに眩暈がして、邦訳版も購入。先に内容を理解してから英語を読む作戦に出ました。

結構高かったので躊躇しましたが、結論から言うと、買って正解でした。あちこちで絶賛されている作品なので、今更私がどうこう言うまでもありませんが、高評価は伊達ではありませんでした。以下はその高評価を物語る実績です。
・ヒューゴー賞をコミックとしては唯一受賞
・タイム誌の長編小説ベスト100選出

個人的にこの作品を形容すると…、「濃い」。その一言に尽きます。読んでいて引き込まれるんですけど、同時に消耗もします。この体験は、漫画というより、映画であり、そして小説でもあります。

これを読んだ後、日本の漫画を読むと幼稚過ぎて笑えます。それぐらい圧倒的です。こんな完璧なプロットを組めるのも、完全分業制という手法を確立しているアメコミならではですね。日本でそういうことやってるのは、さいとうたかお先生ぐらいでしょうか…?
「大人が漫画を読んでると出世の機会を棒に振る」と作中の台詞にありましたが、この作品は大人の鑑賞に堪えうる傑作です。




↓こちらが英語版。これから挑戦します!




↓映画も近いうちに観てみたいです。


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