2016年03月26日

アレクサンドリア

歴史度:★★★★★

映画「アレクサンドリア」を観賞。
奥さんが録画していたもので予備知識無く見たんですが、良い意味で予想を裏切られました。私、この映画大好きです!
緻密に描かれた世界観は見事で、最近CGの無駄使いが多くて食傷気味の映画の中にあって「見事」と唸らされる出来でした。もちろん見たくれだけではなく、登場人物の心の動きもドラマティックで見事。私がもっとも好きな映画の一つ「ナイロビの蜂」主演のレイチェル・ワイズの好演を他の名優が固めます。

「地球が太陽の周りを回っているのであれば、なぜ人間の営みは完璧な円とはかけはなれているのか?」という台詞がありましたが、非常に示唆に富んだもので心に残りました。

あと、キリスト教が悪の権化のごとく描かれていることにも感心。これ観て怒るキリスト教徒はいないと思います。どんな立派な思想でも人間の愚かな心の働きという媒体を介すると汚らしく劣化していくもので、その事実は歴史が証明していますからね。人が何かを正しいと思ったとき、もっとも攻撃的になるという…。
世界史、科学、宗教学が好きな人なら間違い無く楽しめると思います。



 
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2016年03月21日

バベットの晩餐会

グルメ度:★★★☆☆

映画「バベットの晩餐会」を観賞。
デンマーク映画。序盤はどこへ向かうのか見当も付かない展開で、あまりのシュールさに失笑する場面もありました。しかし物語が佳境を迎えるころには、いつの間にかのめり込んでいました。そして、映画を観て頂ければ分かるのですが、これを観終わった後は絶対お腹が空きます。
物語の要旨は1分ぐらいで語れるシンプルなものですし、演劇のようにデフォルメされた演技が目には付きますが、おとぎ話のような展開で観終わった後にほっこり温かい気分になれる映画です。


 
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2016年03月13日

ソナチネ

映画「ソナチネ」を観賞…しようとしました。
途中までは頑張ったのですが、あまりの演出のチャチさと大根演技に耐え切れずに途中からは1.3倍速、2倍速、10倍速に早送りました。なので点数は付けていません。

北野武監督作品で好きなのは「菊次郎の夏」ぐらいで、他の作品で感銘を受けたことはありません。久石譲の音楽は素晴らしいし、心に引っ掛かるものや印象的なシーンはあるのですが、その前に諸々の拙さが邪魔をしてしまうんですよね。色んなレビューを拝見すると、結構高評価なのですが…。


 
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フィクサー

大人の世界度:★★★★☆

映画「フィクサー」観賞。
大好きなジョージ・クルーニー主演・監督。

まず、この映画のタイトルが物凄いミスリーディング。この映画の原題は"Michael Clayton"、主人公の名前です。「フィクサー」というとゴタ消しのキナ臭いドンパチを想像しますが、ちょっと内容は異なります。どちらかというと本業から脱線したサスペンス。
企業相手の大型訴訟で被告企業側の弁護にあたる友人が突然錯乱した…。彼は狂ったのか?というのが超大まかなストーリー。どんな悪人でも弁護するのがプロフェッショナルであり、そこに私情を挟むことはご法度です。勧善懲悪ばりの展開が青臭い非常識だと捉えることは可能ですが、果たして本当に狂っているものは何なのか。ジョージらしい問題提起だと思います。



余談ですが、日本で興業成績上げるために邦題を付ける慣習どうにかならないんですかね?音楽の方ではもっぱら原題が主流になっているけど、映画は依然として意味不明な邦題を付け続けていて時代遅れに思えます。原題の意図が尊重されないし、海外の人と映画の話をするときに原題を知らないと通じないという弊害も。
 
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2016年03月06日

アルゴ

事実は小説より度:★★★★☆

映画「アルゴ」観賞。
イランで発生した大使館人質事件を題材とした映画です。
かなり前に観たのを観かえしたんですが、どうも感想を書いていなかったようなので改めて。
二回目でも楽しめました。この映画のキモはほぼノンフィクション(もちろん映画としての脚色はありますが)だということ。ただのフィクションなら単なる佳作ですが、これが実際にあった事実ということには驚くほかありません。

冒頭でイラン情勢の背景について簡単な説明がありますが、そのあたりのバックグラウンドをよく理解して臨むことをお勧めします。実際、イラン側からの反応としてはアメリカ寄りという批判もあったようです。まぁ、一応フェアなキーワードも端々に垣間見えはしましたが、革命側の描き方が悪役だったので、そう感じるのも自然なことかと。


posted by touchy at 21:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画

大誘拐

メルヘン度:★★★★★

映画「大誘拐」を観賞。
1990年制作ということで、音楽や服装に時代を感じるというのが最初の印象でした。演技もどことなく大袈裟というかコミカルな感じが若干目障り。
しかし、観ているうちにそんなことは気にならなくなってきます。むしろこの演出は歯切れが良く心地良い。最近ゴニョゴニョ喋ってる邦画が多い中、娯楽作品というのはこうあるべきということをしみじみと思いました。
笑いを期待して観たのですが、なんというか懐の深い映画です。この映画を観て気分が悪くなる人はあまりいないんじゃないでしょうか。観終わったあとのなんとも言えない清々しさは、性善説に基づくストーリーだからでしょうか。さながら昔話の大団円。
キャストも豪華で当時ヒットしたようですが、これは良い映画です。


 
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