2011年08月10日

海辺のカフカ

やはり理解不能度:★★☆☆☆

「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」に続き、「海辺のカフカ」を読みました。前者は私が読んだ村上春樹作品の中で唯一素晴らしいと思えた小説だったのですが、今回読んだ後者については、「ねじまき鳥クロニクル」や「1Q84」と同様に理解不能な内容でした。

物語の中盤に差し掛かった頃から「これは私が苦手なパターンだ」と嫌な予感を覚えたのですが、見事に的中した形です。一体何が私の肌に合わない原因なのか、分析しつつ読んでみました。
まず第一に、村上節とも言える奇想天外なストーリー。思い付きで書いてるんじゃないかと真剣に疑いたくなるような内容は興味深くはあるのですが、悪く言うと支離滅裂に見えてしまいます。
第二に、抽象的に過ぎる主題の多用。随所随所で使用する分には良いんでしょうが、今作では濫用され且つ冗長に感じられ、読み終わる頃にはそこに込められた意味を探すことに疲れ果ててしまいます(私の場合、結局どこへも着地せずに終わりましたが)。
第三に、著者独自の修辞や情景描写が自身の作品へのオマージュかのように複数の作品で使い回されていますが、その意図がイマイチ汲み取りにくく、単なるファンサービスのような俗っぽいものに見えること。

ハルキストの奥さん曰く、私は頭が固過ぎるとのことですが、確かにそうなのかもしれません。もっと柔軟に直感で色々と感じ取れる人や、普段から抽象的な概念を頭の中で扱っている方には向いているような気がします。

作中にプリンスが出てくるのはポイント高かったです(笑)
レディオヘッド等とともに、主人公が聴く音楽として描写されています。出てくる曲名を原文に忠実に表記すると「リトル・レッド・コーベット」と、「セクシー・マザーファッカー」。これは意図とかどうでもよく、とにかく嬉しいものです。

posted by touchy at 00:00 | Comment(2) | TrackBack(0) | 書籍
この記事へのコメント

ドウナンでしょう、ネ?

ソレナリ、に、意味のアル作家の中、では、かなり、軽い作風ダ、と、思ってマス、ガ、個人的には。

ナノデ、軽く、パラパラ、と、読んでも、ソレでイイ、ソンナ本ナンじゃあナイでしょう、カ、彼の作品、って。

アタマ、ガ、固い、と言うカ、ケッコウ真面目ナ方、デスヨ、ネ、touchyサン、って。ww
Posted by トンボネコ at 2011年08月17日 21:18
確かに筆致は軽いですが、内容はパラパラと読んで楽しめる類のものではないと個人的に感じています。内容の難解さ(不条理さ)と俗っぽさを楽しめればいいのかもしれませんが、私には無理そうです。
Posted by touchy at 2011年08月18日 23:32
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