2025年05月13日

エンデュアランス

管理職向け研修を受けている際「リーダーシップについて知りたいならこの本を読んだら分かるよ」と会社の方から推薦いただいたので「エンデュアランス ──史上最強のリーダー シャクルトンとその仲間はいかにして生還したか」を読んでみました。
主人公のアーネスト・シャクルトンは史上初の南極大陸横断を試みた実在の人物ですが、不幸にも道半ばで船が座礁。そこから乗組員全員が無事に帰還するまでの17か月という長く苦しい過程が書かれたノンフィクション作品です。恥ずかしながら最初シャクルトンという名前を聞いてもピンときませんでした。南極点に到達して名を残したアムンセンやスコットに比べて知名度は低いと思います。

読んでいると冒険したくなるような心躍る場面もあるのですが、船が座礁してからの苦難の連続は読んでいると息が苦しくなるほどでした。通勤中にこの本を読んでから自宅に帰ると、乾いた寝床、温かい部屋、十分な食べ物に感謝せずにはいられません。そして、大抵のトラブルは「シャクルトン達の苦労に比べれば大したことないな」と思えます。
リーダーシップがどこで発揮されるのだろうと思って期待して読んでいましたが、自己啓発的本のような分かりやすい教訓やドラマのような名場面がある訳ではなく、永遠に続くかのような困難にひたすら対峙し続ける描写が続きます。不思議なことですが、読み進めていくにしたがってシャクルトンが背中で語る姿が心に刻まれました。この人がいたら大丈夫と思わせる、そんな魅力を持った人です。でもシャクルトンだけじゃなくて、乗組員みんな凄いです。
エピローグの直前のシーンは非常に淡々としているのですが、シャクルトンを出迎えた人と同じく、私も思わず目頭が熱くなりました。最近ビジネス本ばかり読んでいましたが、映画3本分ぐらいに相当する素晴らしい内容でした。

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posted by Touchy at 22:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍
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