2022年12月24日

クリスマス・キャロル

クリスマス・イブということで、「クリスマス・キャロル」を観賞。
沢山作られていますが、レジナルド・オーウェンの古いものをピックアップ。古い映画ってとにかくストレートなものが多くて、今見ると潔さが新鮮なんですよね。
で、ディケンズの有名な原作をちゃんと読んだことがなく「意地悪なスクルージおじさんが改心するんだろうな」というレベルの知識でした。実はちょっと時間が空いたのでチラ見するつもりで観たのです。しかし、不覚にもボロボロと泣いてしまいました。
なんでしょう。言っちゃえば人に親切にしなさいという教訓なんですが、年を取って涙腺がゆるくなったのか、こんなに持っていかれるとは。キリスト様に興味がなくとも、人の幸せを心から願うことは、やはり美し過ぎます。観終わったあとは道ですれ違ったすべての人に「メリー・クリスマス!」と笑顔で挨拶をして、子供と遊んで、困ってる人には手助けをしたくなる、そんな映画です。
評価:★★★★★

71AJLOeI6tL._AC_UL320_.jpg
posted by Touchy at 19:36 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画

2022年12月11日

テリーギリアムのドンキホーテ

映画「テリーギリアムのドンキホーテ」を観賞。
公開するまで何度も挫折した映画で、そのドキュメンタリーを撮った「ロスト・イン・ラマンチャ」を私が観たのが2004年だから、なんとも感慨深いです。
舞台は現代で、主人公は映画監督。中々カオスな展開が繰り広げられ、中盤あたりまでは、どこに着地するのかまったく読めません。狂気と正気、現実と夢現を行ったり来たりする展開はテリー・ギリアムっぽくてニヤリとします。観終わったあと、スッキリしたカタルシスがあるわけではないんですが、何とも言えぬ小気味よい後味がしばらく残る、不思議な映画でした。
評価:★★★★☆

posted by Touchy at 18:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画