2025年11月01日

Perfect Days

映画「Perfect Days」を観賞。
妻が観たがったので予備知識無しでGO。
冒頭の案内で、カンヌに出された映画であることを知ります。なるほど、内容は如何にもカンヌ向き。
あらすじを言ってしまうと、トイレ掃除を生業とする主人公の日常が淡々と描かれるというもの。途中で事件に巻き込まれるようなことはなく、派手さは皆無ですが、何故か目が離せません。そこには同じような日常のように見えて微妙な揺らぎがあるからなのかもしれません。観ているうちに、主人公が送る日々が無性に愛しく思えてきます。観終わった後の何とも言えない清々しさと余韻は格別。
多くは語られず、背景にあるストーリーや感情の解釈はすべて視聴者に委ねられているのですが、そこがまた心地良い自由さを生み出しています。名作です。
観終わった後に知ったのですが、ヴィム・ヴェンダース監督なんですね。二度ビックリ。

評価:★★★★★

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posted by Touchy at 22:34 | Comment(2) | TrackBack(0) | 映画

教皇選挙

これを観終わった直後に新型コロナに罹患してしまい、だいぶ時間が空きました。
映画「教皇選挙」を観賞。
評判を耳にしておりずっと観たかった映画の一つです。どこまでリアルに描かれているのか分かりませんが、普段なら絶対知りえない内情を垣間見ることができるだけでも観る価値がある映画だと思いました。英語にするとConclave、まさに「根競べ」のようなシステム。教皇選挙でもリベラルと保守の争いがあって、世情を反映しているなと感じた次第です。
最後までどうなるかハラハラする展開ですが、想像していたよりもドロドロはしていませんでした。いや、しかしあの展開は予想できませんでしたね。

評価:★★★★☆

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2025年09月01日

チョコレートドーナツ

映画「チョコレートドーナツ」を観賞。
※ソフトなネタバレあるので注意してください。

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感動作ということで、心の浄化を期待して観ました。
ジャンキーの母親を持つダウン症の男児マルコ。母親が逮捕されて養護施設に引き取られるところを、隣の部屋に住む、ゲイバーで働くルディが引き取ることを決意。恋人でゲイであることを隠している弁護士のポールは、最初は反対するも、ルディの優しさに染まっていき、法律の知識を活用して合法的にマルコを保護します。しかし時代は1970年代、まだゲイへの偏見や差別が厳しい時代。幸せな家族を引き裂こうとする「善意に満ちた人間たち」が登場し…。
評価:★★★★★

いやもうね、これ苦難を乗り越えてハッピーエンドを迎える話だと思って観ていたので、最後の衝撃は半端無かったです。シャツの襟もとがびしょ濡れになるぐらいボロボロッに泣きました。こんなに泣いたのは、「ダンサー・イン・ザ・ダーク」を映画館に観に行った時以来かも。この映画の感想を書こうと思っても、画像を見るだけで泣きそうになります。
あぁ、これはアレと一緒です、「火垂るの墓」。画像だけで涙が蘇ってしまう。
共通点は無垢な子供というところだと今書いてて気付きました…。
辛過ぎるけど、名作だと思います。
posted by Touchy at 19:34 | Comment(2) | TrackBack(0) | 映画

2025年05月13日

エンデュアランス

管理職向け研修を受けている際「リーダーシップについて知りたいならこの本を読んだら分かるよ」と会社の方から推薦いただいたので「エンデュアランス ──史上最強のリーダー シャクルトンとその仲間はいかにして生還したか」を読んでみました。
主人公のアーネスト・シャクルトンは史上初の南極大陸横断を試みた実在の人物ですが、不幸にも道半ばで船が座礁。そこから乗組員全員が無事に帰還するまでの17か月という長く苦しい過程が書かれたノンフィクション作品です。恥ずかしながら最初シャクルトンという名前を聞いてもピンときませんでした。南極点に到達して名を残したアムンセンやスコットに比べて知名度は低いと思います。

読んでいると冒険したくなるような心躍る場面もあるのですが、船が座礁してからの苦難の連続は読んでいると息が苦しくなるほどでした。通勤中にこの本を読んでから自宅に帰ると、乾いた寝床、温かい部屋、十分な食べ物に感謝せずにはいられません。そして、大抵のトラブルは「シャクルトン達の苦労に比べれば大したことないな」と思えます。
リーダーシップがどこで発揮されるのだろうと思って期待して読んでいましたが、自己啓発的本のような分かりやすい教訓やドラマのような名場面がある訳ではなく、永遠に続くかのような困難にひたすら対峙し続ける描写が続きます。不思議なことですが、読み進めていくにしたがってシャクルトンが背中で語る姿が心に刻まれました。この人がいたら大丈夫と思わせる、そんな魅力を持った人です。でもシャクルトンだけじゃなくて、乗組員みんな凄いです。
エピローグの直前のシーンは非常に淡々としているのですが、シャクルトンを出迎えた人と同じく、私も思わず目頭が熱くなりました。最近ビジネス本ばかり読んでいましたが、映画3本分ぐらいに相当する素晴らしい内容でした。

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posted by Touchy at 22:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍

2025年05月05日

君たちはどう生きるか

地上波で放映していたので、映画「君たちはどう生きるか」を観賞。
公開当時、「意味が分からない」「難解」といった感想が散見された記憶がありますが、なぜそのようなリアクションが出たのか理解しがたいです。私はストレートに楽しめました。宮崎監督の意向で事前に内容を一切プロモーションせず、かつタイトルが若干哲学的な小説と同名であることは、本作への印象を結構左右したのかなと推測します。英語のタイトル「The Boy and the Heron」はストレートなので、日本語タイトルもこれでよかったんじゃないかなと個人的には思います。
夢の世界のような、イマジネーション溢れる映像はとても印象的で素晴らしかったです。細かいシーンの描写にもこだわりが感じられ、まるで芸術作品を観賞しているようで終始飽きませんでした。出てくるキャラクターに根っからの悪人はおらず、どこか憎めない造形なのも好み。「ハウル…」以降の宮崎作品はいまいち小粒感が否めなかったのですが、今作は文句無しで傑作かと。

評価:★★★★★

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2025年02月16日

デューン 砂の惑星 Part 2

1作目に続き「デューン 砂の惑星 Part 2」を観賞。
衝撃的な展開なので、これ本当に完結するの?と不安でしたが、なんとか、ある意味強引にまとめ上げられた印象でした。とはいえすべてスッキリしたのではないですが。原作も続編などが無数にあるようですし、さもありなんというところですが…。一生展開できそうなスペースオペラではありますが、今作はいったんこの終わり方で閉じるのが一番綺麗だったのかなとは思います。
あっさりと死ぬ宿敵や、「あれ?それアリなの?」という展開は相変わらずあって少しモヤッとするところはありますが、細かいツッコミは野暮というものですので、美しい映像美と練られた構成を堪能しましょう。
評価:★★★★☆

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posted by Touchy at 15:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画